兵庫県北部の湯村温泉町には「湯村温泉」と「七釜温泉」の2ヶ所の温泉郷がある。
「湯村温泉」は平安時代初期嘉祥元年(西暦848年)に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古湯であり、その名は全国に知れ渡っている。元湯は「荒湯」と呼ばれ98度の高温泉が毎分470リットルも湧出している。 「荒湯」で茹でたたまごは格別に旨い。
街にはホテル・旅館が24軒あり、そのうち2軒は定員500名クラスの大型ホテルもある。
お湯は無色透明で、成分はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉で鎮静作用があり、消化器病や痛風等に効果があると言われている。
「七釜温泉」は昭和26年(西暦1951年)に井戸を掘っていた際に偶然に発見され、その10年後に本格的なボーリング作業が行われ、地下約236mから46.5度の入浴に適した源泉が発見された。現在は「ゆーらく館」という多目的風呂を中心に11件の旅館が営業している。
お湯は若干黄色味を帯びており、成分はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉で鎮静作用があり、高血圧症や動脈硬化症など血管系の症状に効果があり「脳卒中の湯」とも言われている。他にも神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病など効能満載である。
さて本題に入るが、初めてボーリング作業を行なった当時、源泉が比較的浅いので何か所か掘削したのか個人名義で源泉を保有している農家があり、現在「七釜温泉ゆーらく館」と連携して「足湯場」を提供している(画像と動画を参照)。
ところが、ゆーらく館から数百メートルほど離れており、利用するお客さんもほとんど無く、放置された状態になっている。
運よく自然の恵みを受けているにもかかわらず活用できていないのは残念である。
温泉活用方案
地方にはこのような一見して価値のなさそうな話がたくさんあります。しかしよくよく考えてみれば、温泉とはこういうものという固定観念に囚われているだけで、実は無限の活用の可能性があります。
例えば、私の考えた活用方案はどうでしょうか。
①温泉単体での活用に何かを付加してはどうでしょうか。
具体的な例として、周りも農家さんの土地ですから、梨や柑橘類などの身のなる樹木を植え、「**狩り+足湯」を楽しむ行楽地とする。
もちろん、梅や観賞植物でも構いません。
②他に付加価値型の例としては、新温泉町は但馬牛や海の幸が豊富なので、バーベキュー場を併設する。
③「シルバーエコノミー」的考えで、デイサービス事業者と連携する。
④犬や猫などペット専用の温泉とする。
⑤「足湯喫茶店」とし足湯につかりながら新温泉町特産のお菓子を楽しむ「憩いの場」を提供する。
まだまだたくさんの方案がありますが、この記事を読んでいただいている皆様の方案があれば、「問い合わせ」メニューで送っていただければ幸いです。
もちろん運営者としての参画も歓迎いたします。